競馬公正安全省庁 (HISA)
2020年に関連法案が米国議会を通過したことにともない、競馬公正安全省庁 (Horseracing Integity & Safety Authority, HISA)は創設されました。同団体の設立意義は、米国全土に対し、統一された競馬の品位と安全を導入することにあります。
HISAデータベースへの登録
HISAルールの特徴的な点として、登録制度が挙げられます。競馬に携わる人員で何らかのライセンス下にあるものは、政府のデータベースに登録されていることが義務付けられます。これら一連の登録手続きは、まるがいレーシングがあなたに代わり執り行いますが、そのためには皆様の詳細な情報が必要となります。つきましては今後、まるがいレーシングから記入を求められた書類がございました際には、何卒すべての項目を埋めていただくよう、お願い申し上げます。
HISAデータベースへの登録対象者:馬主、調教師、騎乗者、騎手、厩務員。馬匹も登録対象です。
ワクチン接種歴
HISAにも馬のワクチン接種記録を提出する必要があります。これらの記録は通常、馬の黄色のパスポート(通帳)に記載されています。間違いがないよう、出発の少なくとも30日前には輸送会社またはJRA検疫課に連絡して、渡航先の国のワクチン接種記録を確認してもらうことをお勧めします。出発前にブースター接種が必要なワクチンについてアドバイスを受けることができます。早めに確認しておけば、万が一ワクチンに反応が出た場合でも、馬の調教スケジュールに悪影響が出ないよう、ワクチン接種日を柔軟に選択できます。
すべてのワクチン接種は出発の14日前までに済ませておく必要があります。出発の14日前以降は、どの国へ渡航する場合でもワクチン接種はできません。
馬のパスポートのコピー(PDFスキャンでお願いします)を運送会社に提出してください。運送会社がお客様に代わってワクチン接種免除申請書を作成します。
Coggins Test (馬伝染性貧血の免疫拡散検査) - アメリカに着く日に受ける。
Rabies Vaccine (狂犬病ワクチン) - 日本で利用不可、ワクチン免除書する。
Tetanus Vaccine (破傷風ワクチン) - 日本で稀な利用、ワクチン免除書する。
Influenza Vaccine (馬インフルエンザワクチン) - 日本への帰国予定日から90日以内にブースター接種を受けている必要がある。馬は日本への帰国出発後5日以内に検体採取を受け、PCR検査によって当該馬がこの病気に感染していないことを確認しする。
Rhinopneumonitis Vaccine (EVH-1, 鼻肺炎ワクチン) - 競馬場への到着予定日から120日以内にブースター接種を受けている必要がある。
Encephalitis Vaccine (日本脳炎ワクチン) - 日本馬は通常、この蚊媒介性疾患の日本版ワクチンを接種します。しかし、海外には「ウエストナイルワクチン」と呼ばれる別のワクチンがあります。渡航先や時期によっては、このワクチンの接種を検討する価値があるかもしれません。馬の所在地から一定の範囲内で発生が確認された場合、予定通り日本へ帰国できなくなる可能性があります。特に暖かい時期にアメリカで複数のレースに出場する場合は、最初のレース後、または渡米前にこのワクチンを接種しておくのが良いでしょう。しない場合、ワクチン免除書する。
医薬品使用ルール
医薬品とサプリメントは、馬公正福祉ユニット(Horseracing Integrity & Welfare Unite, HIWU)という別の独立機関によって規制されています。それについては別のページを作成しました。
使用可能な蹄鉄の種類
使用可能な蹄鉄の種類についても、同時期に大きな変革を迎えます。米国競馬から、いわゆるスパイク鉄は排除され、ダート競馬で前蹄の使用が許されるのはフラット(類似品:Queens Plate)、もしくは2mm までのアウターリムの蹄鉄だけ。2mmまでのスパイクの蹄鉄を使わず。)。ダート競馬で後蹄の使用が許されるのはフラット、もしくは4mm までのスパイクかアウターリムの蹄鉄(類似品:Low Toe(4mm), Outer Rim/Level Grip(4mmまで))。芝競馬では一切のスパイクは許可されず、使用する蹄鉄はフラット(類似品:Queens Plate)であることが求められます。これらの要件を満たしている限り、好きなブランドを使用できます。以下の写真の例を参照してください。
騎手および調教助手の安全装備に関する規則
ドバイ、サウジアラビア、韓国といった他のアジア諸国とは異なり、アメリカの安全基準はヨーロッパや香港と同様に非常に高い水準です。渡航前に、装備がアメリカの規則に適合していることを必ずご確認ください。騎手は騎手控室で装備の検査を受ける可能性があります。アメリカの安全基準を満たしていない装備を使用していることが判明した場合、罰金が科せられる場合があります。調教助手の方は、新しい装備を購入する前にケイトまでご連絡ください。
騎手専用の包括的なページ(この装備の詳細と、騎手に適用されるすべての規則および規定を含む)については、騎手のページをご覧ください。
防護ベストについて
防護ベストについても、同時期に新たな規則が導入されます。使用の許可された道具一式については、一覧をご覧ください。なお、道具のいかなる部分にも手を加えることは許されず、付随するタグやラベルなどもそのままにされている必要があります。
米国では、騎手がデサント製の安全ベストの使用は認められていません。下記のいずれかのベストをご購入ください。デサント製のベストを着用しているところを発見された場合、HISAから罰金を科される可能性があります。
認可されている保護ベスト(重要な更新2026年6月1日)
アメリカ基準:
ASTM F2681-08
ASTM F1937
ヨーロッパ基準:
BETA:2000 Level 1
EN 13158:2000 Level 1
Shoe and Allied Trade Research Associationの基準:
Jockey Vest Document M6-3
オーストラリア基準:
Standard 1.1998
一般的に使用されているベスト
ヘルメット
ヘルメットについても、同時期に新たな規則が導入されます。使用の許可された道具一式については、一覧をご覧ください。なお、道具のいかなる部分にも手を加えることは許されず、付随するタグやラベルなどもそのままにされている必要があります。
米国では、騎手がアライ製のヘルメットの使用は認められていません。下記のいずれかのヘルメットをご購入ください。アライ製のヘルメットを着用しているところを発見された場合、HISAから罰金を科される可能性があります。
認可されているヘルメット(重要な更新2022年7月1日)
アメリカ基準:
ASTM 1163
ヨーロッパ基準:
EN-1384
PAS-015
VG1
オーストラリア/ニュージランド基準:
AS/NZS 3838
ARB HS 2012
Snell Equestrianの基準:
Snell 2001
一般的に使用されているヘルメット
承認された鞭の種類
2022年夏以降、米国ではHISAが制定した規則に則った鞭(写真を参照)のみが使用を許可されることとなります。また、許容される最長の長さは30インチ(76.2 cm)です。
米国では、以下の鞭のみが使用可能です。これらのいずれかをお持ちでない場合は、購入する必要があります。購入できない場合は、ケイトがG360を貸し出しています。
鞭使用に係る違反行為、ならびに、付随する罰則についての詳細は「騎手」ページでご確認ください。

